避けては通れない老化現象と肩こりの関係

■20歳を過ぎれば誰でも老化が始まる
誰にでも起こる体の老化現象は、首や肩のこりと密接な関係があります。
成人の体型がほぼ完成する20歳くらいを境に、体組織は老化を始めます。
外見からわかる老化現象は、中高年をすぎて顕著にあらわれますが、なかなか自覚できない内部の老化は、早い時期から進行していくのです。
老化にともなって、背骨や筋肉が弱くなると、姿勢を維持する力が低下するため、首や肩にかかる負担が大きくなっていきます。
こうした老化による組織変化も肩こりを引き起こす要因となります。

高齢者ほど肩こりの発生率が高くなるわけではなく、30代〜40代の働き盛りに多くみられます。
それは、組織の老化とその年代の生活習慣や生活環境が大きく影響しています。
老化にともなう身体機能の低下は、適度な運動や正しい姿勢を心がけることで、ある程度抑えることができます。
私たちの生活からは筋肉を使う場面がどんどん少なくなっていて、30代〜40代では、こうしたことを考える暇がありません。
これに対し、現役を引退し筋肉疲労やストレスをため込むような生活から開放されることも、肩こりの発生が減っていく一因でもあります。
高齢になると、組織の老化が進み、筋肉や関節の組織が硬くなるため、動きが制限されるようになり、頸椎が安定し、骨や筋肉に負担が加わる大きな動きも自然と減るようになります。
どちらにしても老化現象を止めたり、避けたりできないので、老化現象を加速させるような生活習慣を見直すことが、肩こり対策には必要です。

■老化と肩こりを考える上で見逃せない椎間板の役割
老化と肩こりの関係上、骨や筋肉に勝るとも劣らず重要なカギを握るのが「椎間板」と呼ばれる組織です。
体を支えている背骨は、24個の椎骨が連なっていますが、椎骨だけが積み重なっているわけではなく、椎骨の間に椎間板がクッション材として挟まっています。
頭部を支える頸椎にももちろん挟まっています。

椎間板の中心部は、髄核とよばれるゼラチン状の物質でできていて、この周囲を線維輪という組織が何重にも取り囲んでいます。
背骨の動きに応じて自由自在に平たくつぶれたり、ふくらみを取り戻したりして、椎骨にかかる衝撃を和らげています。
椎間板が、形を変えさまざまな動作にともなう衝撃を吸収・緩和できるのは、多くの水分の含んだ弾力性に富む組織だからです。このクッション材の椎間板がなければ、体を動かすたびに椎骨同士が直接当たり、摺り減ってしまい、激しい衝撃がストレートに脳に伝わってしまうなど、困ったことになります。

■椎間板の老化と首・肩こりへの影響
椎間板は、大変水分の多く含んだ組織で、生まれたときは約90%水分が含んでいます。
この水分量は早ければ、10代後半から減少して、誰でも20代になれば、生まれたときと比べてかなり弾力性が劣っています。
こうした、椎間板の水分の減少も老化現象の1つです。
椎間板が老化し始めると、こりの症状があらわれやすくなるのですが、次の3つの変化によります。
1.椎間板は水分量が減少するにつれてしなびて、弾力を失っていきます。
 クッションの役目をはたせなくなり、背骨に力が加わっても衝撃を吸収・緩和できなくなり、首や肩の筋 肉に衝撃が伝わってしまい、この刺激によって筋肉が緊張し、こりやすくなります。

2.椎間板がしなびていくと、上下も重なり合う椎骨の隙間が狭まり、やがて椎骨同士が直接こすれるよう になります。
 椎骨同士が摩擦を繰り返すと、表面が擦り減って変形し、ひどくなると変形した部分が周囲の神経を刺 激して痛みを生み出す「変形脊椎症」という病気に発展することがあります。

3.水分量が減少すると椎間板自体ももろくなります。
 弾力性を利用して平たく形を変えたり、元にもどったりと形状の変化を行っている椎間板がもろくなる  と、線維輪が裂けて、中味の髄核が飛び出してしまうことがあります。
 飛び出した髄核が、周囲の神経を刺激して痛みを引き起こす原因になり、「椎間板ヘルニア」という状  態になります。
 椎間板には血管が通ってないため組織の劣化や損傷が起きても、再生することはできません。

■女性の肩こりは更年期障害も一因に
老化現象と肩こりを考えるときに、男女共通のものですが、女性は「更年期」と呼ばれる40代半ばから50代半ばにかけての体の変化に問題があります。
更年期とは、ホルモンバランスに変化があらわれる時期です。
閉経を迎えるこの時期になると、骨中カルシウムの流出を抑制するエストロゲンという女性ホルモンの分泌が減少します。
この変化によって、骨中カルシウムがどんどん流出して骨がもろくなり、骨折しやすくなります。
変化がまず痛みの原因となり、慢性的肩こりと思っていたら、実は肋骨の骨折からくる肩こりだったという例もあるくらいです。

更年期の時期には自律神経の働きが不安定になります。
このため体温調節や血液循環の機能が乱れやすくなり、手足の冷えやのぼせ、めまい、動悸、頭痛などの不調があらわれます。
肩こりも更年期特有の症状の1つで、血液循環の乱れが大きく影響し、筋肉に疲れがたまりやすくなり、肩こりを引き起こしやすくします。
また、更年期に多くみられる精神的な落ち込み、ストレスも肩こりを起こす要因です。

骨中カルシウムの流出・・・体内のカルシウムの99%は骨や歯に含まれます。
人体には使われて減った分のカルシウムを骨や歯のカルシウムで補う仕組みがあります。
食物からカルシウムを供給できないと骨や歯のカルシウムは減少してしまいます。

エストロゲン・・・卵巣から分泌さて、生殖に関係する女性ホルモンの1つです。
骨中カルシウムの流出やコレステロールの増加を抑制する働きがあります。

自律神経・・・末梢神経の1つで、交感神経系と副交感神経系という2系統からなります。
内臓壁や血管壁を構成する平滑筋の動きや心臓、分泌腺の活動など、生命維持に必要な機能を、意思とは関係なくコントロールしています。


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