なぜ肩こりになるのか
■働き盛りが肩こりの危機に
こり、痛み、しびれなど一口に「うっとうしい」といっても人によって表現できず、訴え方はさまざまです。
症状がはっきりせず、特に首、肩、腕周辺に現れる「うっとうしさ」の代表が、「肩こり」です。
「いま現在、気になっている体の症状」を調査した調査結果によると、なんと男女共に15歳~24歳の若い年齢の人でも肩こりが気なると答える人がいます。
そして、30歳前後の働き盛りに突入する時期から爆発的に増え、その後も少しずつ増加し、65歳以上になると減ってきます。
この調査結果によると、肩こりのピークは30歳前後から定年までの、人生の間で一番働き盛りの時期に重っているようです。

■なぜ多くの人が肩こりになるのか
身近な症状なのですが、あらためて聞かれるとなかなか答えられません。
首、肩、腕周辺の不快な症状をひとくくりにして「肩こり」といっていますが、その症状は「肩のこり、痛み」「首筋のこり、痛み」「後頭部痛、腕の重圧感やしびれ」「指先のしびれ」「背中全体のこり、疲労感」など、かなり広い範囲に及びます。
こうした不快感は、同じ姿勢をとり続ける仕事に就いてたり、姿勢の悪さ、運動不足、生活習慣の乱れなどの人にみられます。
肩こりピークは人生において「働き盛り」とされる時期とぴったり重なるこの世代の人は、1日中デスクに座り続けていたり、生活習慣も乱れ、また運動不足にも陥りがちだったりと、肩こり患者に共通する要素を知らず知らずのうちに生み出しています。
■肩こりの最大の原因は現代社会?
交通や情報のシステムが高度に発達した現代。
生活習慣に乱れ、運動不足、またそれらに付随する姿勢の悪化は、避けて通れないことなのかもしれません。
このような環境的な弊害が、体に及ぼす影響として、全身を使わず、同じ筋肉のみを使い続けることです。
この同一筋肉のみの反復運動は、同一の筋肉に同質の負担をかけ続けることになります。
これが、肩こりの大きな原因です
つまり、肩こりの最大の原因は、全身を使わないことによる筋肉疲労です。
人間は、長い間かけて、現在の形へと進化してきました。
その結果、体は、多くの筋肉、神経、骨などが複雑に絡み合って動く、超精密マシンといってもいいでしょう。
しかし、現代に生きる私たちは、この長い歴史を無視してしまっています。
悪い姿勢、生活習慣の乱れ、運動不足などでこりをもつ人に共通する要因はいずれも、特定の筋肉に負担をかけ、疲労させることです。
■肩こりは2つのタイプに分かれる
肩こりを大きく分類すると病気の肩こりと病気未満の肩こりの2つに分かれます。
痛みの原因となる病気や、骨・筋肉などに異常があるかないかという点で分けられます。
病気の肩こりとは、こりとは別の病気がまず存在し、その症状の1つとしてあらわれることです。
原因をなる病気は、背骨や肩甲骨の疾患・心臓や肺・循環器系・腹部の内科疾患・眼科疾患・耳鼻疾患・うつ病などの精神疾患などあらゆるものがあります。
見過ごすことのできない深刻な病気が肩こりを引き起こしていることもあるので、早期発見、早期治療が大切になってきます。
病気未満の肩こりとは、圧倒的に多く、特定の筋肉に疲労がたまるために起こる肩こりです。
同じ原因で、首・肩・腕の痛みやこり、重圧感やしびれ、指先の冷えなどの症状も起こります。
これらの症状は、まとめて「頸肩腕症候群(けいけいわんしょうこうぐん)」と呼ばれています。

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