筋肉疲労から始まる肩こりサイクル

■弱い筋肉が肩こりを引き寄せる
弱い筋肉、動かさない筋肉には疲れがたまりやすく、疲れが引き金となって肩こりを発症させます。
肩こりの起きるあるサイクル「肩こりサイクル」が浮かびあがってきます。
1.筋肉の緊張
肩こりサイクルの始めは筋肉の緊張状態です。
一定の死しえを保つためには、特定の筋肉だけを収縮させなければならず、筋肉には必然的に疲労がたまってしまいます。

2.筋肉疲労による血管の圧迫
筋肉の緊張が続くと、筋肉を構成する筋線維が張り詰めて膨張し、筋線維の中を通っている血管を圧迫し始めます。

3.老廃物質の生成
血管が圧迫され続けると、肉体活動に必要な酸素が十分に供給されなくなり、エネルギーに変換されるはずの、筋肉中のブドウ糖が不完全燃焼を起こして、乳酸などの老廃物質を生み出します。
必要なエネルギーが老廃物質に変わってしまったので、エネルギー不足になり筋肉は弱り、さらに血管を圧迫します。

4.老廃物質の蓄積
血管には心臓から出ていく動脈と心臓にもどる静脈がありますが、圧迫されダメージを受けやすいのは静脈です。
静脈の血流が阻害され、うっ血するようになると、体には不必要な老廃物質が流れていかず、血管中に蓄積してしまいます。

5.老廃物質による神経の刺激
乳酸など、血流が悪くなると生成される老廃物質が増えると、緊張状態にある筋肉や、その周辺の末梢神経を刺激するようになります。

6.刺激情報の脳への伝達
末梢神経が受けた刺激は、頸椎の中を通る脊髄を伝わって大脳へ送られ、初めて痛みとして認識され、具体的反応の痛みがあらわれます。

7.痛みの情報によって起きる筋肉の収縮
刺激情報を伝達された大脳が痛みを認識すると、それによって神経が興奮し、反射的に筋肉や血管が収縮します。
さらに筋肉の緊張状態が高まり、慢性的な肩こりに陥ります。
肩こりサイクルは放置しておくと悪循環を繰り返すので、肩こりの解消と予防のためには、このサイクル を断ち切ることがポイントです。

筋線維(きんせんい)・・・筋肉の組織を構成する繊維状の細胞。

ブドウ糖・・・炭水化物化合物の1つ

乳酸・・・激しい筋肉運動の後など、筋肉中に酸素が十分にないときに、糖を無酸素状態で分解すること     で生まれる物質

肩こりサイクルに最大の問題は血行障害
血行障害は筋肉の緊張を促して首や肩のこりを発生させる元凶です。
肩こりサイクルを断ち切って症状を改善するためには、筋肉疲労を解消して筋力アップし、血液循環をスムーズにすることです。
肩こりに関係が深い血管は静脈です。
静脈は動脈違って、血管を形づくる平滑筋と呼ばれる筋肉組織が薄く、柔らかい血管です。
静脈は自ら脈を打たないため。血流にはまわりの筋肉の収縮・弛緩がもたらすポンプのような働きが必要です。
筋肉の収縮・弛緩を交互に行っていれば、静脈はポンプ機能を使うことができますが、筋肉疲労によって筋肉が緊張し、収縮し続けるようになると、柔らかい静脈は圧迫されて血行障害を引き起こします。

平滑筋・・・筋線維の1つで、自分の意思で動きを調節することのできない筋肉であり、収縮状態になりやすい。

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